
リースバックの買い戻しとは?仕組みと注意点
リースバックで売却した自宅を将来買い戻す仕組み(買戻し特約)と、価格・期間の決まり方、後悔しないための注意点を、図解つきで解説します。
約9分で読めます
リースバックの魅力のひとつが「将来、売却した自宅を買い戻せる可能性」です。ただし条件をよく理解しておかないと後悔につながります。
✓この記事のポイント
- 売却時に「買戻し特約・再売買の予約」などを結ぶと、将来あらためて自宅を購入できる場合がある
- 売却後も所有権は買主に移るが、賃貸借契約で住み続けられる(買い戻しは将来の選択肢)
- 買い戻し価格は売却価格より高くなるのが一般的(買主の利益や諸経費が上乗せされるため)
- 買い戻しには「期限」が設けられることが多く、期限内に資金を用意できないと権利を失うことがある
- 買い戻しを前提に無理な計画を立てず、価格・期限・資金調達の見通しを契約前に確認する
買い戻しの仕組み
売却時に**買い戻しに関する取り決め(買戻し特約・再売買の予約など)**を結んでおくことで、将来あらためて自宅を購入できる場合があります。資金にゆとりができたタイミングで持ち家に戻したい方に向いています。
ここで押さえておきたいのが、売却した時点で所有権はいったん買主に移るという点です。住み続けられるのは賃貸借契約があるからで、買い戻しは「将来もう一度買い直す」という別の手続きです。下の図のように、売却後は「所有」は買主、「居住」は自分、という状態が続き、買い戻しはその先の選択肢になります。
売却前
- 所有者
- 本人
- 居住
- 本人(持ち家)
- 毎月の負担
- ローン等
売却後(リースバック)
- 所有者
- 買主(不動産会社等)
- 居住
- 本人(賃貸として継続)
- 毎月の負担
- 家賃
買い戻しまでの流れ
買い戻しは、おおまかに次のステップで進みます。最初の売却時に「買い戻しの条件」を取り決めておくことが出発点です。
- 1
売却時に買い戻し条件を取り決める
買戻し特約・再売買の予約などで、買い戻し価格の計算方法・期限を契約に盛り込む。
- 2
賃貸として住み続ける
売却後は家賃を払いながら居住。買い戻しに向けて資金を準備する期間。
- 3
買い戻し資金を準備する
自己資金や住宅ローンの再利用で、買い戻し価格と諸費用をまかなえるか確認する。
- 4
期限内に買い戻す
取り決めた期限内に資金を用意し、再売買を実行して所有権を取り戻す。
買い戻し価格の決まり方
買い戻し価格は、売却価格より高くなる傾向があります。一般的には売却額の1.1〜1.3倍程度になるケースもあり、買主の利益や諸経費が上乗せされるためです。
たとえば2,000万円で売却した場合、買い戻し価格が2,200万〜2,600万円程度になることもある、というイメージです(あくまで一例で、実際は契約や物件により異なります)。「売った値段でそのまま買い戻せる」とは限らない、という前提が大切です。
売却額より高くなる前提で
「売った値段でそのまま買い戻せる」とは限りません。買い戻し価格・期限は契約書で必ず確認しましょう。価格と家賃の関係は費用・相場の記事もあわせてご覧ください。
確認すべきポイント
買い戻しを視野に入れる場合は、契約前に次の3点を必ず確認しましょう。
- 買い戻し価格:いくらで買い戻せるか(金額が固定か、計算方法で決まるか)
- 買い戻し期限:いつまでに買い戻す必要があるか
- 資金調達:買い戻し時に住宅ローンを再び組めるか、自己資金でまかなえるか
これらが曖昧なまま進めると、「いざ買い戻そうとしたら想定より高かった」「期限に間に合わなかった」といったトラブルにつながります。
買い戻しできないと困るケース
期限内に資金を用意できないと買い戻し権を失うことがあります。たとえば、買い戻しを前提に家計を組んでいたのに資金が間に合わなかった場合、そのまま賃貸として住み続けるか、退去を検討せざるを得ないこともあります。
また、買い戻しを前提に家計が成り立たない計画は避けるべきです。買い戻しは「できれば」の選択肢と位置づけ、買い戻せなくても生活が成り立つ計画にしておくと安心です。実際のトラブルはトラブル事例もご確認ください。
よくある質問
Q. 売った値段と同じ金額で買い戻せますか? A. 一般的には、買い戻し価格は売却価格より高くなる傾向があります。買主の利益や諸経費が上乗せされるためです。具体的な金額や計算方法は契約書で必ず確認しましょう。
Q. 買い戻しに期限はありますか? A. 期限が設けられることが多く、期限内に資金を用意できないと買い戻し権を失うことがあります。いつまでに買い戻す必要があるかを、契約前に確認しておきましょう。
Q. 買い戻しのときに住宅ローンは使えますか? A. 再びローンを組めるかは、その時点の年齢・収入・信用状況などにより異なります。買い戻しを前提にする場合は、資金調達の見通しを早めに確認し、無理のない計画にすることが大切です。
まとめ
買い戻しは便利な仕組みですが、「価格は高くなりやすい」「期限がある」「所有権はいったん買主に移る」という点に注意が必要です。買い戻せなくても生活が成り立つ計画にしておくと安心です。仕組みの全体像はリースバックとは、費用感は費用・相場の記事、注意点はトラブル事例もご確認ください。
具体的なご相談は無料相談へ。
この記事の執筆・監修
リースバックス 編集部編集部
リースバック・不動産売却に関する情報を、公的機関や事業者の公開情報をもとに調査し、利用者目線でわかりやすくお届けする編集チームです。制度や相場は変化するため、最新情報は専門家への確認を推奨しています。
監修:松浦 誠大宅地建物取引士
株式会社ハース所属の宅地建物取引士。大阪・梅田を拠点に、リースバックを含む不動産売買・賃貸借の実務に携わる。実務者の視点から、記事内容の正確性を確認しています。
まずは無料査定。いくらで資金化できるか確かめましょう
「いくらで売れる?」「使い続けられる?」その場の疑問だけでも歓迎です。フォームは3ステップ・約1分、ご相談・査定は無料です。
- 相談・査定は無料
- 秘密厳守
- 提携宅建業者が直接対応
- しつこい勧誘なし
関連する記事

リースバックの「からくり」とは?仕組みの裏側をわかりやすく解説
「リースバックにはからくりがある」と聞いて不安な方へ。なぜ安く買って貸せるのか、家賃が高めになる理由など、買主の利益構造(からくり)を理解して損しないコツを解説します。
約5分で読めます

実家・親の家のリースバック|介護費用・老人ホームの資金づくりと注意点
親の介護費用や老人ホームの入居金を、実家を売らずに住み続けたまま準備できるのがリースバックです。親名義の家で利用する条件、認知症になる前に動くべき理由、家族で確認すべきポイントを解説します。
約13分で読めます

戸建てのリースバック|マンションとの違いと注意点
戸建てのリースバックを解説。土地の評価が価格を左右する戸建ての特徴、マンションとの違い、築古でも資金化できるケースや確認したいポイントをわかりやすくまとめます。
約4分で読めます