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リースバックとは?仕組みをわかりやすく解説
基礎知識2026年6月16日更新

リースバックとは?仕組みをわかりやすく解説

リースバックの基本的な仕組みを、通常の売却との違い・売却価格と家賃の決まり方・契約の流れ・買い戻しまで、図解つきでわかりやすく解説します。はじめて検討する方向けの入門記事です。

10分で読めます

リースバックは、「自宅を売って資金を得たいけれど、住み慣れた家からは離れたくない」という方に向いた仕組みです。

この記事のポイント

  • リースバックは「自宅を売却して資金を得ながら、賃貸として同じ家に住み続ける」仕組み
  • 引っ越し不要でまとまった資金を確保でき、資金の使い道は自由
  • 売却価格は市場価格の6〜8割が目安で、売却後は毎月の家賃が発生する
  • 家賃は買主の期待利回りで決まるため、売却価格とはトレードオフの関係になりやすい
  • 普通借家か定期借家か、また買い戻し条件で、住み続けられる期間や将来の選択肢が変わる

リースバックの基本的な仕組み

リースバックとは、自宅などの不動産を不動産会社や投資家に売却したうえで、その買主と賃貸借契約を結び、売却後も同じ家に住み続けられる仕組みです。

ポイントは、ひとつの取引のなかに「売買」と「賃貸」という2つの契約が含まれている点です。

  1. 売買契約:自宅を買主に売却し、まとまった売却代金を受け取る
  2. 賃貸借契約:買主を貸主として家賃を支払い、引き続き同じ家に住む

自宅を売却

不動産会社・投資家へ売却し、所有権が買主へ移る

賃貸借契約を結ぶ

同じ家について買主と賃貸借契約を締結する

住み続ける

毎月家賃を払いながら、引っ越しせず居住を継続

資金を活用

受け取った売却代金を自由な用途に充てられる

図:リースバックは「売却」と「賃貸」を同時に行い、住み続けながら資金化する

一言でいうと

「自宅を売る」と「住み続ける」を同時にかなえる仕組みです。所有者ではなくなりますが、引越しは不要です。

所有権は移るが、住む権利は契約で守る

リースバックでは、登記上の所有者は買主に変わります。しかし、同時に結ぶ賃貸借契約によって、借主(住む人)として引き続き居住できます。「所有」と「居住」を切り分けて考えるのが、リースバックを理解するコツです。

売却前

所有者
本人
居住
本人(持ち家)
毎月の負担
ローン等

売却後(リースバック)

所有者
買主(不動産会社等)
居住
本人(賃貸として継続)
毎月の負担
家賃
所有権は買主へ移るが、賃貸借契約により居住は続けられる

通常の不動産売却との違い

通常の売却では、買主に引き渡したあとは退去するのが一般的です。一方リースバックでは、売却後も賃貸として住み続けられる点が決定的に異なります。

比較項目通常の売却リースバック
売却後の居住退去が必要賃貸として住み続けられる
売却価格市場価格に近い市場価格の6〜8割が目安
引越し必要不要
毎月の支払いなし家賃が発生

売却価格が市場価格より低くなりやすい背景には、買主が「賃貸に出して家賃収入を得る」ことを前提に購入する、という事情があります。

売却価格と家賃はどう決まる?

リースバックを検討するうえで最も大切なのが、売却価格家賃のバランスです。

  • 売却価格:買主は将来の賃貸経営を前提に購入するため、相場どおりの価格にはなりにくく、市場価格の6〜8割が目安とされます。
  • 家賃:近隣の賃料相場ではなく、**買主が期待する利回り(投資の採算)**をもとに設定されるのが一般的です。

この2つにはトレードオフがあります。売却価格を高くすれば、買主はその分の利回りを確保しようとするため、家賃も高くなりやすいのです。

チェックの順番

「いくらで売れるか」だけでなく、「毎月いくら払い続けられるか」をセットで確認しましょう。手元に残る資金と、無理のない家賃の両立がポイントです。

手続きの流れ

実際の検討から居住開始までは、おおむね次の流れで進みます。

  1. 査定の依頼:物件情報を伝え、売却価格・家賃の概算を出してもらう
  2. 条件の提示・買主の決定:価格・家賃・契約形態・買い戻し条件などを比較検討する
  3. 契約:売買契約と賃貸借契約を結ぶ
  4. 決済・賃貸スタート:売却代金を受け取り、同じ家に賃貸として住み続ける

どんな人に向いているか

  • 老後資金や生活資金をまとまって確保したい
  • 住宅ローンの返済が負担で、完済して家賃に切り替えたい
  • 事業資金が必要だが、住み替えはしたくない
  • 相続・離婚で資産を整理したいが、当面は今の家に住みたい

契約形態には注意(普通借家・定期借家)

賃貸借契約には「普通借家契約」と「定期借家契約」があります。定期借家契約の場合は契約期間が定められ、期間満了で住み続けられなくなる可能性があります。長く住み続けたい場合は契約形態を必ず確認しましょう。

普通借家契約

  • ・更新が前提で、長く住み続けやすい
  • ・借主(住む人)の保護が比較的厚い
  • ・貸主からの一方的な解約は原則むずかしい

定期借家契約

  • ・契約期間が定められ、満了で終了する
  • ・再契約できる場合もあるが保証はされない
  • ・長期居住を望むなら期間・更新条件の確認が重要
住み続けられる期間は契約形態(普通借家・定期借家)で変わる

契約前の確認が重要

「いつまで住めるのか」「家賃はいくらか」「更新や買い戻しの条件は」など、契約内容は事前にしっかり確認しましょう。

買い戻しはできる?

リースバックでは、将来その家を買い戻す約束(再売買の予約)を契約に盛り込める場合があります。ただし、買い戻し価格は売却価格より高くなるのが一般的で、資金の準備や期限などの条件が付くことも少なくありません。「いずれ買い戻したい」と考えている場合は、価格・期限・条件を契約前に必ず確認しておきましょう。

メリットと注意点の整理

  • メリット:引っ越し不要でまとまった資金を確保できる/資金使途は自由/持ち家にかかる固定資産税や修繕の負担から離れられる
  • 注意点:売却価格は相場より低めになりやすい/家賃が相場より高くなることがある/契約形態によっては住み続けられる期間が限られる

より詳しくはメリット・デメリットの整理で解説しています。

よくある質問

Q. 売却後すぐに引っ越す必要はありますか? A. いいえ。賃貸借契約を結ぶため、これまでと同じ家に住み続けられます。引っ越しは不要です。

Q. 家族や近所に売却を知られませんか? A. 登記上の所有者は変わりますが、外見や住まい方は変わらないため、周囲に気づかれにくいのが一般的です。

Q. 住宅ローンが残っていても利用できますか? A. 売却代金でローンを完済できる見込みがあれば利用できる場合があります。詳しくは住宅ローンが残っている場合をご覧ください。

まとめ

リースバックは、住み慣れた家に住み続けながら資金化できる便利な仕組みですが、売却価格・家賃・契約形態・買い戻し条件には注意が必要です。あわせてメリット・デメリットの整理や、リバースモーゲージとの違いもご確認ください。

関西エリアでのご相談は、無料相談フォームよりお気軽にどうぞ。

この記事の執筆・監修

リースバックス 編集部編集部

リースバック・不動産売却に関する情報を、公的機関や事業者の公開情報をもとに調査し、利用者目線でわかりやすくお届けする編集チームです。制度や相場は変化するため、最新情報は専門家への確認を推奨しています。

監修:松浦 誠大宅地建物取引士

株式会社ハース所属の宅地建物取引士。大阪・梅田を拠点に、リースバックを含む不動産売買・賃貸借の実務に携わる。実務者の視点から、記事内容の正確性を確認しています。

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