
美容室・理容室・サロンのリースバック|店舗を続けながら資金化
美容室・理容室・エステサロンのリースバックを解説。常連客との立地を守ったまま店舗を資金化する仕組み、内装・設備更新や多店舗展開・借入返済・承継への活用、賃料負担や造作の注意点をまとめます。
約8分で読めます
美容室・理容室・エステサロンは、常連客との関係や通いやすさから立地が売上を左右し、移転が難しい事業です。リースバック(セール&リースバック)なら、同じ店舗で営業を続けながら不動産を資金化できます。
✓この記事のポイント
- 店舗の土地建物を売却し、賃借して営業を続けながら資金化できる
- 常連客との立地を守り、移転による客離れのリスクを避けられる
- 内装・設備更新、多店舗展開、借入返済、承継準備などの資金に充てられる
- 立地と顧客基盤が経営資産になるため、移転前提の売却は選びにくい
- 売却後は賃料が固定費になるため、施術売上とのバランス確認が重要
常連客に支えられる事業こそ「移転しない資金化」が活きる
美容室・サロンは、通いやすい立地と担当者との関係、地域での評判が売上を支えます。移転すれば通いづらくなる常連客が出かねず、築いてきた顧客基盤を一から作り直すことになります。立地と顧客基盤が経営資産であるため、移転を前提とする通常の売却は選びにくいのが実情です。
リースバックであれば、所有権だけを買主に移し、賃貸借契約で同じ場所での営業を続けられるため、顧客基盤に依存する事業と相性のよい手法といえます。取引の基本的な仕組みは法人のセール&リースバックの基礎をご覧ください。飲食・物販など他の店舗業の考え方は飲食店・店舗のリースバックも参考になります。
自宅を売却
不動産会社・投資家へ売却し、所有権が買主へ移る
賃貸借契約を結ぶ
同じ家について買主と賃貸借契約を締結する
住み続ける
毎月家賃を払いながら、引っ越しせず居住を継続
資金を活用
受け取った売却代金を自由な用途に充てられる
資金の主な使途
| 使途 | 内容の例 |
|---|---|
| 内装・設備の更新 | 内装リニューアル、シャンプー台・美容機器の入替え |
| 多店舗展開・出店 | 新店舗の出店資金、居抜き取得の原資 |
| 借入返済・財務改善 | 複数借入の一本化、月々の返済負担の圧縮 |
| 承継の準備 | 親族承継・第三者承継(M&A)に向けた資産の現金化・整理 |
美容業界は内装・設備の鮮度や多店舗展開が競争力に直結します。不動産を現金化しておくと、リニューアルや出店などの投資や、承継の際の資産整理を進めやすくなる場合があります。借入に頼らない資金調達という観点は資金繰り改善の解説、承継での活用は事業承継・M&Aでのリースバック活用もご覧ください。
美容室・サロンならではの留意点
造作・設備と賃料負担の確認
美容室・サロンは内装や造作、専用設備への投資が大きい業態です。売却後も同じ設備を使い続けられる契約になっているか、原状回復や造作の扱いはどうなるかを事前に確認しましょう。また、売却後は賃料が固定費として毎月かかるため、席数・稼働率から見て賃料が無理のない水準かを確認することが重要です。店舗が自宅を兼ねる個人サロンの場合の考え方は自宅兼事務所・店舗のリースバックも参考になります。
賃料負担と施術売上のバランス
売却後は賃料が毎月の固定費になります。賃料は一般に「売却価格×期待利回り÷12」が目安、売却価格は市場価格の6〜8割が目安とされます。施術売上は席数・単価・稼働率で変動するため、賃料が長期にわたり続く点を踏まえ、売上に対する賃料の比率が無理のない水準かを事前に確認しましょう。契約期間(普通借家か定期借家か)も、営業継続の前提として重要な確認事項です。
よくある質問
Q. 営業を止めずに売却できますか? A. はい。売却と同時に賃貸借契約を結ぶため、休業せずに同じ店舗で営業を続けられるのが一般的です。
Q. 内装や設備はそのまま使えますか? A. 契約内容によります。造作・設備の扱いや原状回復の範囲を契約前に確認しておくことが重要です。
Q. 多店舗のうち1店舗だけでも利用できますか? A. 自社所有の店舗であれば対象になり得ます。どの店舗を資金化するかで財務への影響が変わるため、事前に整理して検討しましょう。
Q. 承継やM&Aを予定していても使えますか? A. 承継準備として不動産を現金化・整理する目的で検討される場合があります。承継スキームとの整合が重要なため、専門家と連携して進めることをおすすめします。
まとめ
美容室・理容室・サロンのリースバックは、常連客との立地に支えられる事業が営業を続けながら資金を確保できる手段です。内装更新や多店舗展開、承継資金の確保に活用できる一方、造作・設備の扱いや賃料負担など確認事項もあります。手続きの流れはリースバックの流れを、サービス概要は法人向けリースバックをご覧ください。
大阪・関西の法人のご相談は、無料相談フォームよりお気軽にどうぞ。
この記事の執筆・監修
リースバックス 編集部編集部
リースバック・不動産売却に関する情報を、公的機関や事業者の公開情報をもとに調査し、利用者目線でわかりやすくお届けする編集チームです。制度や相場は変化するため、最新情報は専門家への確認を推奨しています。
監修:松浦 誠大宅地建物取引士
株式会社ハース所属の宅地建物取引士。大阪・梅田を拠点に、リースバックを含む不動産売買・賃貸借の実務に携わる。実務者の視点から、記事内容の正確性を確認しています。
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