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リースバックとファクタリングの違い|法人の資金調達を比較
比較・違い

リースバックとファクタリングの違い|法人の資金調達を比較

法人の資金調達でリースバックとファクタリングのどちらを選ぶべきか。資金の元手・調達額・スピード・コスト・繰り返し利用の可否を比較表で整理し、それぞれが向く場面を関西の中小企業の視点で解説します。

約9分で読めます

負債を増やさずに資金を確保したい法人にとって、リースバック(セール&リースバック)とファクタリングは、どちらも「保有する資産を現金化する」点で似ています。ただし現金化する対象も、向いている場面もまったく異なります。この記事で2つの違いを整理します。

✓この記事のポイント

  • リースバックは「不動産」を、ファクタリングは「売掛金(売上債権)」を現金化する
  • リースバックは大きな資金を一度に調達でき、売却後は賃料を払って使い続ける
  • ファクタリングは少額〜中規模を早く調達でき、入金サイトの前倒しに向く
  • どちらも借入(負債)ではないため、審査の中心は自社の決算だけではない
  • 「まとまった長期資金=リースバック」「短期のつなぎ資金=ファクタリング」が基本の使い分け

2つの資金調達手段の比較表

比較項目セール&リースバックファクタリング
現金化する対象保有する不動産売掛金(売上債権)
資金の性質売却代金(負債にならない)債権の早期回収(負債にならない)
調達額の目安市場価格の6〜8割程度売掛金額の範囲内
調達スピード査定から1〜2か月程度が目安数日〜1週間程度が目安
主なコスト売却価格の割安分+以後の賃料手数料(債権額に対する割合)
繰り返し利用対象不動産があれば都度検討売掛金が発生するたび反復利用しやすい
向く資金需要まとまった長期資金・財務改善短期のつなぎ資金・入金サイト調整

そもそも現金化する「元手」が違う

リースバックは不動産という大きな固定資産を一度に現金化する手段、ファクタリングは日々発生する売掛金を前倒しで回収する手段です。必要な金額の大きさと、その資金を使う期間で、どちらが適しているかが分かれます。

それぞれが向いている場面

リースバックが向く場面

  • まとまった長期資金を一度に確保したい
  • 不動産を使い続けたいが所有はやめてもよい
  • 自己資本比率など財務指標を改善したい
  • 事業承継・資産整理も同時に進めたい
  • 借入枠を温存しつつ大きな資金を作りたい

ファクタリングが向く場面

  • 入金までのつなぎ資金を早く確保したい
  • 売掛金はあるが入金サイトが長い
  • 少額〜中規模を短期間だけ用立てたい
  • 不動産を保有していない・手放したくない
  • 反復的に発生する資金ギャップを埋めたい
「不動産を現金化」と「売掛金を現金化」の使い分け

リースバックは「大きく・長く」

リースバックは、不動産という最も大きな資産を現金化するため、調達額が大きくなりやすいのが特徴です。売却後は賃料を払って同じ物件を使い続けられ、負債を増やさずに財務体質を改善できる場合があります。仕組みの詳細は法人のセール&リースバックの解説を、活用場面は代表的な5つのケースをご覧ください。

ファクタリングは「小さく・早く」

ファクタリングは売掛金を早期に現金化するため、スピードと反復利用のしやすさが強みです。一方で、調達できるのは売掛金の範囲内で、手数料が資金コストになります。日々の資金繰りの平準化に向く一方、まとまった設備投資や借入圧縮には向きません。

コストと契約内容の確認

リースバックは「売却価格の割安分」と「長期の賃料」、ファクタリングは「手数料率」がコストです。特にファクタリングは手数料が高くなるケースや、実態が貸付とみなされる不適切な契約に注意が必要です。契約前に条件をよく確認し、必要に応じて顧問税理士・専門家に相談しましょう。

併用という考え方もある

実務では二者択一ではなく、役割を分けて併用することもあります。

  • 設備投資や借入圧縮などの大きな資金はリースバックで確保する
  • 日々の入金サイトのずれはファクタリングで平準化する
  • リースバックで財務を軽くしたうえで、通常の融資枠も併せて整える

資金需要の「大きさ」と「時間軸」を分けて考えると、手段を組み合わせやすくなります。他の手段との比較は銀行融資・不動産担保ローンとの比較もご覧ください。

よくある質問

Q. リースバックとファクタリング、どちらが得ですか? A. 目的次第です。まとまった長期資金や財務改善ならリースバック、短期のつなぎ資金や入金サイト調整ならファクタリングが向きます。資金の大きさと使う期間で選び分けてください。

Q. どちらも借入にはなりませんか? A. いずれも資産(不動産・売掛金)の現金化であり、原則として借入(負債)にはなりません。ただし契約の実態によって会計・税務上の取り扱いが変わるため、専門家に確認しましょう。

Q. 不動産を持っていなくても資金調達できますか? A. リースバックは対象となる不動産が必要です。不動産がない場合は、売掛金を活用するファクタリングや他の手段が選択肢になります。

Q. 併用はできますか? A. 可能です。大きな資金はリースバック、短期のつなぎはファクタリング、というように役割を分けて併用する例があります。

まとめ

「まとまった長期資金・財務改善ならリースバック、短期のつなぎ資金ならファクタリング」が大きな整理です。現金化する対象(不動産か売掛金か)と、必要な資金の大きさ・期間を踏まえて選び分けてください。

関西エリアの事業用不動産の査定・ご相談は、法人向けリースバックのご案内をご覧のうえ、無料相談フォームよりお気軽にどうぞ。

この記事の執筆・監修

リースバックス 編集部編集部

リースバック・不動産売却に関する情報を、公的機関や事業者の公開情報をもとに調査し、利用者目線でわかりやすくお届けする編集チームです。制度や相場は変化するため、最新情報は専門家への確認を推奨しています。

監修:松浦 誠大宅地建物取引士

株式会社ハース所属の宅地建物取引士。大阪・梅田を拠点に、リースバックを含む不動産売買・賃貸借の実務に携わる。実務者の視点から、記事内容の正確性を確認しています。

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